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聖週間を学ぶ8日黙想:第5日 祈りが届かない場所で
第5回 祈りが届かない場所で 1. ゲツセマネの沈黙:応答のない夜 聖週間の物語は、最後の晩餐の親密な空気から一転し、漆黒の闇に包まれたゲツセマネの園へと移ります。ここで描かれるのは、人類の歴史の中で最も壮絶な「祈り」の場面です。イエスは死ぬ... -
黙想講話
聖週間を学ぶ8日黙想:第6日 距離を取ることで守ろうとするもの
第6回 距離を取ることで守ろうとするもの 1. 孤立の完成:静かなる退却 ゲツセマネの園で、祈りの中にあったイエスは、裏切り者の接吻を合図に捕らえられます。ここから十字架へと至る道程は、凄惨な肉体的苦痛の物語である以上に、徹底的な「社会的・心... -
黙想講話
聖週間を学ぶ8日黙想:第4日 持たないこととしての愛
第4回 持たないこととしての愛 1. 「分かち合う」の先にある「手放す」という決断 聖週間の木曜日、物語はいわゆる「最後の晩餐」へと至ります。そこでイエスが行った象徴的な行為、すなわち「パンを裂き、杯を回す」という儀式は、キリスト教において最... -
霊的相談
霊的相談:人見知りをしてしまう
拝啓 尾根先生 桜の花の色もはや青葉に押されて、風のたよりに混じる雨の香りに夏の兆しを感じる頃となりましたが、先生にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。つい先日、母校の掲示で先生のご退職を知り、胸にぽつりと風穴が空いたような寂寥を覚えた... -
山手線で学ぶキリスト教入門
山手線で学ぶキリスト教入門:目白駅
第14駅:目白 律法 ―― 形成と自由 1. 周辺施設・観光名所 学習院大学: 伝統と格式、そして静謐な緑に囲まれた学びの府。 目白庭園: 限られた空間の中に凝縮された、秩序ある和の美学。 切手の博物館: 規律ある分類と、小さな枠の中に込められた豊かな世界... -
黙想講話
聖週間を学ぶ8日黙想:第3日 裏切りはどこで始まるのか
第3回 裏切りはどこで始まるのか 1. 事件ではなく、過程としての裏切り 聖週間の物語において、イスカリオテのユダは常に「裏切り者」という消し去ることのできないラベルを貼られた悪役として登場します。銀貨三十枚と引き換えに師を売り、接吻をもって... -
主日の福音解説
受難の主日(枝の主日)
枝の主日の典礼は、一つの流れの中に二つの場面を並べています。最初は入城の場面で、人々は枝を手に取り、「ホサナ」と叫びながらイエスを迎えます。しかしその直後に読まれるのは受難の物語であり、そこでは同じ人間の口から「十字架につけろ」という言... -
黙想講話
聖週間を学ぶ8日黙想:第2日 聖なるものを“利用する”心
第2回 聖なるものを“利用する”心 1. 聖域という名の戦場:神殿清めの再解釈 エルサレムに入城し、民衆の熱狂を背に受けたイエスが最初に向かったのは、政治の権威が集まる王宮でも、軍事の拠点でもなく、「神殿」でした。そこで彼が行ったのは、いわゆる... -
上野動物園で学ぶキリスト教
上野動物園で学ぶキリスト教:絶滅危惧種
第15章:絶滅危惧種展示 ―― 終末と和解 ① 導入:観察 園内を巡る旅の終わりに、私たちは「絶えゆく生命」を伝えるパネルや、国内では数少ない希少種の前に立ちます。そこにあるのは、単なる珍しさではありません。守られなければ消えてしまうという、生命... -
黙想講話
聖週間を学ぶ8日黙想:第1日 歓迎という不安定な関係
第1回 歓迎という不安定な関係 1. 狂騒の入り口 聖週間の幕開けは、あまりにも華やかです。いわゆる「枝の主日」。エルサレムに入城するイエスを、群衆は熱狂的に迎えます。道にナツメヤシの枝を敷き、自分の上着を広げ、「ホサナ(救いたまえ)」と叫ぶ...