霊的相談– category –
内容はフィクションです
-
霊的相談
霊的相談:学校でいじめにあっている
先生、お元気でしょうか。 立春を過ぎてもなお、この街を吹き抜ける風は剃刀のような鋭さを帯び、私の薄い制服の隙間を容赦なく切り裂いていきます。先生がいつも仰っていた、あの「シュプレヒコールの如き冬の木立ち」が、今では私の心の荒野そのもののよ... -
霊的相談
霊的相談:洗礼を受けずに亡くなった魂
拝啓 尾根先生、お変わりございませんか。 最後にお目にかかったのは、私が母校の聖堂で結婚式を挙げたあの日でしたから、もう七年の月日が流れたことになります。あの時、先生が贈ってくださった「愛は忍耐強い」という言葉を、私は今、暗い寝室の隅で、... -
霊的相談
霊的相談:人見知りをしてしまう
拝啓 尾根先生 桜の花の色もはや青葉に押されて、風のたよりに混じる雨の香りに夏の兆しを感じる頃となりましたが、先生にはいかがお過ごしでいらっしゃいますか。つい先日、母校の掲示で先生のご退職を知り、胸にぽつりと風穴が空いたような寂寥を覚えた... -
霊的相談
霊的相談:介護疲れはどうしたらいい?
「夕暮れの台所にて」―― 佐藤芳江(仮名・六十七歳)より 尾根先生、お久しぶりでございます。 先生が母校の図書室で、色褪せたラテン語の辞書を片手に静かに微笑んでいらしたあの日から、もう何十年が過ぎたことでしょう。あの頃の私は、純白のベールを被... -
霊的相談
霊的相談:同僚の嫉妬に向き合うには
尾根先生。 突然の無心をお許しください。先生の隠居所である「橄欖(かんらん)荘」に、このような汚れた言葉を投げ込む無作法を、どうかお許し願いたいのです。 私は今、自分という人間が恐ろしくてなりません。 私は、主の御前に膝を屈しながら、その実... -
霊的相談
子どもが引きこもり続けている
尾根先生 突然このような長い手紙をお送りする無礼をお許しください。もう、誰に話したらよいのか分からなくなってしまったのです。 私は三浦澄子と申します。今年で七十一になります。先生は覚えていらっしゃらないかもしれませんが、昔、教区の聖書講座... -
霊的相談
教会に通い続けられない弱さについて
尾根勤先生。 春の陽光が、私の古い鏡台の隅を心細げに照らしております。先生におかれましては、教壇を退かれた後も、学びの遅れた子供たちのために慈愛を注いでおいでとか。その清らかなお姿を想像するだに、今の私の浅ましさが浮き彫りになり、筆を執る...
1